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■ MAP-EとはIPv6とIPv4が共存するために開発された技術の1つです。
 名称のMAPは「Mapping of Address and Port(アドレスとポートのマッピング)」の略称で、Eは「Encapsulation(カプセル化)」を意味しています。
■ IPv6の汎用トンネリング技術(RFC 2473)
 MAP-Eでは、ユーザー宅内にあるMAP-E対応機能を備えたルーター(MAP CE:Customer Edge)と、
IPv6ネットワークからIPv4ネットワークへの出入口(接続点)にある通信事業者のルーター(MAP BR:Border Relay)を利用し、
CEルーター <-> BRルーター間をIPv6の汎用トンネリング技術(RFC 2473)でつなぐ。
ユーザー側のCEルーターは、送出するパケットの宛先がIPv4インターネットのアドレスであれば、それをカプセル化してBRルーター宛てのIPv6パケットとして送出する。 これを受け取ったBRルーターは、カプセルの中身であるIPv4パケットを取り出して、そのままIPv4インターネットへと送出する。
逆方向のトラフィック(IPv4インターネット側から届くレスポンスのIPv4パケット)は、BRルーターがカプセル化したうえでCEルーター宛てに送出する。

■ ポート制限
 MAP-Eでは、IPv4インターネットへの出入口(BRルーターのIPv4側インタフェース)が使うグローバルIPv4アドレスは、複数のCEルーターが共有できる仕組みになっている。
トランスポート層プロトコルのポート番号を利用してユーザーの識別を行う。具体的には、0~65535のポート番号を複数の範囲に分割し、
通信事業者側から個々のユーザーに1つのポート範囲(一定数のポート番号群)を割り当てる。
そして、CEルーターがIPv4のアウトバウンド通信でNAPTの処理を行う際には、割り当てられた共有IPv4アドレスとポート番号を送信元として使う。
これにより、共有IPv4アドレスであっても複数のユーザーを識別できる。
MAP-Eでは、送信元のIPv4アドレスとポート番号を使って計算することで、IPv6ネットワーク内のIPv6アドレスを生成できる仕組みも持っている。
これによりBRルーターは、IPv4インターネット側からのレスポンスパケットをCEルーターに転送する際の宛先を自動的に決めることができる。
この仕組みを使い、なおかつBRルーターがNAT処理を行わないことで、MAP-Eではセンター側をステートレスな仕組みにしている。

■ MAP-Eのポイント
「グローバルIPv4アドレスは複数ユーザーが共有する」
「ユーザーの識別は送信元の共有IPv4アドレス+ポート番号により行われる」
この2点です。
※ https://ascii.jp/elem/000/004/028/4028566/3/ より引用

■ IPv6アドレスからIPv4アドレスを計算
IPv6 プレフィックスかアドレスを入力を入力するとIPv4アドレスを計算してくれます
さらに、利用可能ポート番号を確認することができます。
ipv4.web.fc2.com/map-e.html
先人に感謝です。